クラジミアの感染と治療法

クラジミアの女性の症状

 

女性の場合のクラミジアの症状ですが、女性の場合は、まず膣の奥で子宮の入り口となる子宮頚管部粘膜が感染することになります。

 

自覚症状としては、感染してから1~4週間経過すると、膣の分泌物、頻尿、排尿時の時の痛み、性交時の痛み、骨盤痛などがありますが、必ずと言うわけではなく、気づかないケースもかなり多くなっています。実際、女性のクラミジア感染者の60%以上で自覚症状が無いと言うデータがあるそうです。

 

女性へのクラミジア感染は、性行為などから男性の精液などといっしょに膣に排出されて、子宮頸管という膣と子宮を結ぶ子宮入口部分で感染しますが、そこで子宮頸管炎が起こり、子宮を経て腹腔内に感染が拡大していきます。これが子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎なども引き起こすので、おりものが増え、不正出血、下腹部痛などの症状が出ることもあります。

 

女性の場合でクラミジアが恐ろしいのは、症状を見過ごして放置することで、そこから不妊症の原因となる卵管狭窄症や、卵管閉塞症を発症してしまうことで、こうなると取り返しがつかないことになります。

 

妊娠中に感染すると胎児にまでクラミジアが感染することもあります。膣炎症状だと、性器に痒みを感じ、臭いも強くなりますから気が付くことが多いようですが、子宮頸管炎だと、おりものと不正性器出血があっても、痛みを感じることが少ないので見逃されやすくなっているようです。肝周囲炎だと、上腹部に激しい痛みを感じます。